単位体積当たりの質量(重量・重さ)のことを「密度」と言います。ある物質があった時に、中身がどのくらいギッシリ詰まっているかを表す物理量ですね。
この密度の値が大きければ大きいほど、単位体積当たりの質量が大きい、つまり重い物質と言うことになります。
今回は様々な物質の密度に着目し、身近な物から製造業で使うような材料まで、単位体積当たりの質量がどのくらいになるのかを一覧表にまとめました。
目次
単位体積当たりの質量=密度の定義
密度はギリシャ文字のρ(ロー)で表し、SI基本単位を使った最も基本的な単位は「キログラム毎立方メートル(kg/m3)」です。
ただしキログラム毎立方メートルは「質量濃度」という濃度の単位も兼ねていますので、密度とどちらで使うのかは明言する必要があります。
単位記号
[kg/m3]
定義
1立方メートル(m3)当たりの質量が1キログラム(kg)の物体の密度。
よく使われる倍量・分量単位
メガグラム毎立方メートル(Mg/m3)、キログラム毎立方デシメートル(kg/dm3)、グラム毎立方メートル(g/m3)、グラム毎デシメートル(g/dm3)、グラム毎センチメートル(g/cm3)
その他のSI組立併用単位
トン毎立方メートル(t/m3)、キログラム毎リットル(kg/L)、グラム毎リットル(g/L)、グラム毎ミリリットル(g/mL)
なお大文字表記も特に間違いではありません。
いろいろな物質の密度①木材
http://www.woodpocket.jp/osirase-1.html
いろいろな物質の密度②土や砂
土や砂は、どれだけ水分を含むかによって密度が変化します。本記事では土・砂・砂利について乾燥状態と飽水状態(目いっぱい水分を含んだ状態)の密度をそれぞれ紹介します。
材料名 | 密度[t/m3] |
土(乾燥状態) |
1.3 |
土(通常状態) |
1.6 |
土(飽水状態) |
1.8 |
砂(乾燥状態) |
1.7 |
砂(飽水状態) |
2.0 |
砂利(乾燥状態) |
1.7 |
砂利(飽水状態) |
2.1 |
石炭ガラ |
1.3 |
粘土 |
1.7~2.6 |
陶土 |
2.21 |
参考サイト:CMC「単位体積質量・単位体積重量(比重)一覧」
いろいろな物質の密度③石材
次は石材です。
色々な物質の密度④金属その他
最後に金属や樹脂などその他よく使われる材料の密度例をご紹介します。
まとめ
単位体積当たりの質量(重量・重さ)を密度と言う。
密度をSI基本単位の組み合わせで表すとキログラム毎立方メートル(kg/m3)。業界によってよく使われる単位は異なり、様々な倍量単位・分量単位が存在する。
木材は主にg/cm3、土や砂、石材はt/m3など。
主な材料の密度の一覧表を本記事で紹介しているので、参考にしてみてください。