重さを「はかる」の漢字「計る・量る・測る」の違いは?使い分け方法紹介!

長さや重さ、面積など様々な物理量を計測するときに「はかる」という言葉を使いますね。

しかしこの「はかる」をPCやスマホで漢字変換してみると、量る、計る、測るに図る、謀るといった感じまで、いくつもの候補が表示されます。

当然ながらこれらの漢字は全て使い方が異なりますので、どの量を「はかる」ときにそれぞれの漢字を使ったらよいのか、正しく理解しましょう。

 

「はかる」の種類とそれぞれの意味

国語辞典を引いて見ると、「はかる」にはこれだけの漢字が当てられています。

  • 計る:”時間や程度を調べる”の意
    例文「タイムを計る」「損失は計り知れない」「まんまと計られた」など
  • 測る:“長さ・深さなどを調べる”の意
    例文「寸法を測る」「面積を測る」「池の深さを測る」「熱を測る」「子供の能力を測る」など
  • 量る:“重さや容積を調べる、推測する”の意
    例文「枡でお米を量る」「目方を量る」「体重を量る」「頃合(ころあ)いを量る」「真意を量りかねる」など
  • 図る:“計画を立て、実現を目ざす”の意
    例文「紛争の解決を図る」「仕事の合理化を図る」「便宜を図ってもらう」など
  • 謀る:“だます”の意
    例文「しまった、謀られた」など
  • 諮る:“他人の意見を問う。諮問する”の意
    例文「役員会に諮る」「本件は審議会に諮りたい」「友人と諮って会社を作る」など

出典:三省堂「大辞林 第三版」より

本ブログは様々な単位についてご紹介するブログですので、本記事でも物理量を「はかる」ことに関する漢字の使い方について詳しく解説します。

 

「計る」の使い方

「計」の漢字には、数を数えるという意味や、数量を調べる器具という意味があります。

この漢字を使って「はかる」と表現するのは主に時間です。

また、温度や体重などは直接的には「計る」とは書きませんが、「温度計」や「体重計」など、器具名を表す単語には一通りこの漢字が使われています。

 

「測る」の使い方

単位に関連する漢字としては、最も一般的に使われています。「測」の漢字には元々「水の深さ(をはかる)」という意味があり、そこから高じて長さや面積、温度など多くの物理量の計測を表現する際に使われます。

この漢字を使って「はかる」と表現するのは、長さ、深さ、面積、温度、圧力、電圧などで、もし使う漢字で迷った時には「測る」を使っておくのが無難でしょう。

 

「量る」の使い方

「量」の漢字には、枡やかさ、容積といった意味があります。

この漢字を「はかる」という言葉に使うのは、重さ、容積、大きさ(サイズ)ですね。

 

まとめ

「はかる」という言葉の漢字表現:測る、計る、量る、図る、謀る、諮るの6種類が基本。

この内、物理量の計測に使われる漢字は「計る」「測る」「量る」の3種類。

  • 「計る」は主に時間に使用
  • 「量る」は重さや容積に使用
  • 「測る」はその他一般的な計測に使用

使い分け方をしっかり理解して、レポートなどでは正しい表現を使いましょう!