デジカメやスマホで写真を撮る時など、その性能を表す1つの目安が「画素数」で、「ピクセル(px)」という単位で表されます。
画素数が多ければ多いほどキレイな写真が撮れるというイメージがあると思いますが、では改めてピクセルとは何を意味するのか、ハッキリと説明しろと言われると戸惑う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はピクセルの意味や単位表記の方法、更にセンチメートル(cm)やミリメートル(mm)といった長さの単位との変換方法についてもご紹介します。
画素数の単位ピクセルとは
「ピクセル」というのは、英語のPicture(画像)とElement(要素)の2つの単語を組み合わせた造語です。画像の最も小さな要素を表すもの、ということで日本語では「画素」と表されます。
単位記号(表記方法)
[px]※英語の造語「pixel」を短縮したもの
ピクセルの意味・定義
ピクセルは単純に画素の数を表しています。例えば100 pxの画像というのは、合計100個の画素を持つことを意味しています。
また、PCのディスプレイ解像度等でよく見る「1366[px] × 768[px]」といった表記は、横に1366個、縦に768個の画素が並んだ画像であることを意味します。
この場合、合計の画素数は1366 × 768 = 1,049,088 pxになります。
注意したいのは、ピクセルとセンチやミリといった長さの単位を直接変換することはできないという点です。
ピクセルをcmやmmと変換したい場合は、次項でご紹介する[ppi]という考え方が必要になります。
ピクセルとセンチ・ミリの変換方法
前項でご説明した通り、ピクセルは画素の数を表す単位で大きさの概念がありませんから、直接センチメートルなどの単位と変換することはできません。
この概念を理解するには、パソコン上で、ある画像を引き伸ばしたり小さく縮めたりして見ると良いでしょう。引き伸ばせば画像のサイズは大きくなりますが、その分絵が粗くなりますよね。これは画像の画素数自体は変わらず1ピクセルの大きさが都度変化するからです。
ピクセルとセンチやミリといった長さの単位を変換したい時は、[ppi]という別の単位が必要になります。
ppiとは
ppiはピクセル度を表す単位で、Pixels per Inchの頭文字を取ったものです。
読んで字のごとく、1インチあたりのピクセル即ち画素数を表す単位です。
ディスプレイの解像度などを表す際に用いられる単位で、パソコンなど購入する際目にしたことがある方もいらっしゃるでしょう。
このppiの値があれば、その画像やディスプレイのピクセルとcmやmmを換算することができます。
ppiとcm、mmの換算方法
ppiという単位を式で表すと次の通りです。
1 ppi = 1 px/in
ここで1 in = 2.54 cmですから、1 ppiは2.54cmの中に1 px存在しているということですね。
参考:メートル法の単位とインチの換算については、こちらの記事で詳しくご紹介しています↓↓↓
インチとセンチの変換早見表!32インチなど計算方法も紹介!
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従って、ピクセルとセンチメートルやミリメートルとの換算式は下式となります。
- 画素数 [px] = 解像度 [ppi] × 2.54 [cm]
- 画素数 [px] = 解像度[ppi] × 25.4 [mm]
逆にある解像度下で、特定の画素数の絵が何センチになるんだろう?というのを求めたい場合は、次式を使えば良いことになります。
- 画像の寸法 [cm] = (画素数 [px] / 解像度[ppi]) / 2.54
- 画像の寸法 [mm] = (画素数 [px] / 解像度[ppi]) / 0.254
まとめ
ピクセル:画像の最も小さな要素を表すもの、即ち「画素」の数を表す単位。単位記号は[px]。
単純な個数の単位であるため、センチメートルやミリメートルなど長さの単位と直接変換することはできない。
ただし解像度の単位[ppi]の値があれば長さと変換することができる。例えばセンチとピクセルの関係は次式で表せる。
- 画素数 [px] = 解像度 [ppi] × 2.54 [cm]
- 画像の寸法 [cm] = (画素数 [px] / 解像度[ppi]) / 2.54