水や牛乳、ジュースなど液体の体積・容積を表すのに使われる単位が「リットル(L)」です。
リットルは飲料や料理で使うには量が多いため、より小さな単位「デシリットル(dL)」は誰もが小学校で習った記憶があるでしょうし、「ミリリットル(mL)」もよく使われますね。
しかし「リットル」と名の付く単位は、もちろんこれだけではありません。もっと小さな単位「マイクロリットル(μL)」についてその量がどれくらいかを解説すると共に、マイクロリットルが使われるシーンについてもご紹介します。
マイクロリットル(μL)とは
「リットル」と名の付いていることから分かるように、マイクロリットル(μL)はリットル(L)をもっともっと小さくしたもので、具体的にはSI接頭辞の1つ「マイクロ(μ)」という分量単位と「リットル(L)」が組み合わさった単位です。
一般庶民が日常生活でこの量を量ることはないですが、医療現場やインクジェットプリンタの印刷などではよく使われている単位になります。
μLとリットルとの換算方法
マイクロは10-6、即ち百万分の一(1/1000000)を表しますので、マイクロリットルがどの位の量かと言うと、次の式の通りです。
1 μL = 10-6 L = 1/1000000 L
参考記事:SI接頭辞?分量単位?と思われた方は、こちらの記事も参考にしてみて下さい↓↓↓
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μLと体積m3の換算方法
リットルとの換算よりも、立方メートル(m3)との換算で説明した方がイメージが掴みやすいと思います。
実はマイクロリットルは、1辺の長さが1mmの立方体の体積、即ち1mm3と同じ体積を表しています。式で表すと下式になりますね。
1 μL = 1 mm3
参考記事:立方メートル系との単位換算については、こちらの記事でまとめています↓↓↓
m3とl(リットル)の換算・計算方法を詳しく!読み方やmlの求め方も!
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μLを身近なもので表すと
立方体の体積でもやっぱりイメージが掴みにくいという方は、より身近な物の例えで考えてみて下さい。
例えば、マスタード1粒の大きさが約4 μLだそうです。今日からホットドックを食べる際は粒を見る度「4μL」と唱えたくなりそうです。
また、ポタンと垂れる水滴1滴の体積は30~60μL程度です。もし家で水漏れしているという方がいたら、その水滴が数十万回も続けば1 Lの水が無駄になると思っておきましょう。
もし24 h垂れ続けたら、3~4日でその量に到達しますし、更にひと月で計算すれば10 L近くにも。。。意外と侮れないと思いませんか。
マイクロリットルと他の「〇〇〇リットル」との換算表
マイクロリットルとリットルの関係は、前項で説明しました。
その他の「〇〇〇リットル」と名の付く単位との関係を含め、一覧表にまとめましたので、パッと知りたい方は参考になさって下さい。
参考記事:ミリもマイクロなどSI接頭辞の意味は覚えておいて損はありません↓↓↓
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まとめ
マイクロリットル(μL)はSI接頭辞「マイクロ」+体積の単位「リットル」を組み合わせたもの。
1 μL = 10-6 L = 1/1000000 L
また、1 μL = 1 mm3でもある。
マイクロリットルと近い単位として、ミリリットル(mL)やナノリットル(nL)があり、それぞれ以下の関係となる。
- 1 μL = 1000 nL
- 1 mL = 1000 μL