カンデラ(cd)の明るさ目安は?単位の定義やルーメン・ルクスとの換算も!

主に照明器具を購入する際目にすることが多い「光」の単位。その中でも光の強さを表す単位として知られているのが「カンデラ(cd)」です。

カンデラはSI基本単位の1つでもあり、他の光の単位を求める基準となる単位ですから、ルーメン(lm)やルクス(lx)への換算方法も覚えておきたいところです。

今回は光度の単位カンデラの定義から明るさ目安、他の単位との換算方法をご紹介します。

参考記事:国際単位系とは?SI基本単位と換算(変換)を一覧表で紹介!
国際単位系とは?SI基本単位と換算(変換)を一覧表で紹介!

カンデラ(cd)とは

単位記号

[cd]※英語・フランス語の「Candela」を略したもの

 

定義

SIにおける定義は以下の通りです。これだけ読んで「なるほど」とわかる方はそういないんじゃなかろうかと推察します。

周波数540×1012ヘルツ(Hz)の単色光を放出し、所定の方向における放射強度が1/683ワット毎ステラジアン(W/sr)である光源のその方向における光度

上記の定義を順に解説しますと、まず周波数540×1012Hz(540THz)の単色光というのは、緑色の近くの可視光です。人間の目が昼間の明るい場所で、最も感度よく認識できる光なので、この周波数が選ばれています。

また最後の「光度」とは、点光源からから特定の方向へ放射される単位立体角あたりの光の明るさを意味しています。明るさというのは、結局のところ人間の目で認識されるものがベースになるので、つまるところ「人の目にとってどれくらい明るいと認識されるか」というのを定義したのがカンデラなんですね。

 

明るさの目安

定義を読んでも「1カンデラってどのくらい明るいのかよくわからない」と思われそうですが、わかりやすい目安が「ろうそく」です。

1カンデラの明るさはろうそく1本分の光と覚えておくと良いでしょう。

MEMO
実際、カンデラの由来となった言葉は「獣脂蝋燭」という意味のラテン語で、英語のキャンドルと同じ語源です。

カンデラと他の単位との換算方法

カンデラ(cd)とルーメン(lm)の換算

ルーメンは「光束」を表す単位で、カンデラとの関係は下式で表されます。

1 lm = 1 cd・sr
※sr:ステラジアン

ステラジアン(立体角)についてはこちらの記事で詳しく解説しています↓↓↓
立体角ステラジアン(sr)の求め方!投射率の計算方法や積分の考え方も
立体角ステラジアン(sr)の求め方!投射率の計算方法や積分の考え方も

 

カンデラとルクス(lx)との換算

ルクスは「照度」を表す単位で、カンデラと直接換算するわけではなく、以下のように定義されています。

1 lx = 1 lm/m2

よって、先に説明したカンデラとルーメンの関係から、換算式は以下のようになります。

1 lx = 1 lm/m2 = 1 (cd・sr)/m2

 

まとめ

カンデラ(単位記号[cd])はSI基本単位の1つで「光度」(明るさの度合い)を表す単位。SIでは以下のように定義されている。

周波数540×1012ヘルツ(Hz)の単色光を放出し、所定の方向における放射強度が1/683ワット毎ステラジアン(W/sr)である光源のその方向における光度

1カンデラ(cd)はおよそ蝋燭(ろうそく)1本分の明るさを表す。

カンデラとルーメンの換算方法:

  • 1 lm = 1 cd・sr
  • 1 cd = 1 lm/sr

カンデラとルクスの換算方法:

  • 1 lx = 1 lm/m2 = 1 (cd・sr)/m2
  • 1 cd = 1 (lx・m2)/sr